本記事では、2025年の交通広告市場における「映画」業種の出稿動向をまとめたレポートの内容をご紹介します。本レポートは、首都圏の主要鉄道媒体(JR東日本、東京メトロ、東急、小田急、京王、西武、東武)を対象とした広告出稿データをもとに、映画業界における交通広告の活用状況を整理したものです。映画業種が交通広告市場の中でどのような位置づけにあるのか、また広告主や媒体ごとの出稿傾向はどのようになっているのか。本記事ではレポートの主なポイントを順に解説します。

●映画業種の交通広告市場における位置づけ
2025年の交通広告市場における映画業種を含む観光・娯楽業種の広告出稿額は225億5,587万円で、全体の25%を占めています。その内、映画業種(日本映画・外国映画)の広告出稿額は約5億6,386万円で、全体の約0.6%を占めています。前年と比較すると、「日本映画」は横ばい、「外国映画」は伸長しており、交通広告市場の中で出稿が継続しているカテゴリーとなっています。

●映画業界の広告主出稿状況
広告主別の出稿ランキングでは、1位ウォルトディズニージャパン、2位東宝、3位東宝東和となりました。そのほか、ワーナーブラザースジャパン、松竹、日活など、主要配給会社が交通広告を活用していることが確認できます。

●媒体別・月別の出稿傾向
媒体別では、JR東日本54%、東京メトロ27%、私鉄計19%という構成となっています。月別では8月が最も高く、7月や12月にも出稿が見られ、夏休み・冬休みなどの大型興行期に合わせて出稿が強まる傾向が見られました。

●【参考】サブスクリプション系サービス出稿動向
近年、映画コンテンツの視聴は劇場公開に加え、サブスクリプションサービスでの配信へと拡張しています。また、サブスクリプションサービス各社においてもオリジナル作品の制作・配信が進むなど、映画領域との境界は一層曖昧になりつつあります。こうした視聴環境およびコンテンツ供給の変化を踏まえ、映画領域の出稿動向とあわせてサブスクリプションサービスの出稿動向を比較対象として整理しています。
2025年の交通広告市場におけるサブスクリプションサービスの広告出稿額は5億2,861万2千円でした。月別では4月・8月・年末に山が見られました。
サブスクリプションサービスと映画はいずれも需要期に出稿が集中していますが、映画は公開タイミング、サブスクリプションサービスは新生活や長期休暇といった視聴機会に連動する点で、出稿の起点に違いが見られました。


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