2025年11月5日(水)~11月7日(金)、韓国・ソウルにて「WOO Seoul APAC Forum」が開催されました。国際的なOOH団体であるWOO(The World Out of Home Organization)による、アジア太平洋地域におけるフォーラムという位置づけですが、世界各国から350人以上の参加者が集い、メジャメント・プログラマティック・リテール・AIなど、様々なテーマでセッションを繰り広げました。
こちらのカンファレンスには日本からも媒体社や広告会社が参加をしていましたが、弊社からもマーケティング部の佐藤が参加をしてまいりましたので、現地で得た情報についていくつか紹介をしてもらいました。
フォーラムは3日間の日程ですが、カンファレンス自体は2日目と3日目の2日間のみで、初日はメディアツアーが実施されました。韓国ではこの数年、屋外デジタルサイネージの開発が著しく、超大型・高精度の迫力を体感することができました。

新世界スクエア
バスでいくつかの地点を巡った中でも、特に印象的だったのが「新世界スクエア」です。高精度の超大型デジタルサイネージで、日本でもおなじみとなった”裸眼でも3Dに見えるクリエイティブ”も展開されており、目に飛び込んでくる迫力に圧倒されました。
韓国では数年前に「屋外広告物の自由表示区域」が指定され、様々な屋外デジタルサイネージの設置が進んだといわれています。そのため、この近隣でも新たに巨大デジタルサイネージが設置される話もあるとのことで、一層開発が進んで行くものと思われます。
カンファレンスは全26セッションあり、メジャメント・プログラマティック・リテール・AI・・・など、様々なテーマで繰り広げられました。日本からも数名登壇者があり、鉄道広告の特長説明や、テレビ・デジタル・DOOHを組み合わせたトリプルメディアをテーマとしたセッションなど、世界をリードする分野における取組紹介がなされました。
今回のレポートではそのすべてをご紹介することは難しいのですが、私が特に印象的だったのは、「The Key Success Factors For Further OOH Growth」と題したDaniel Hofer氏の講演でした。新聞業界に長く携わった経験から、以下のような警笛をOOH業界に鳴らしていました。
新聞業界は
・「過去の遺産」を守ろうとしすぎて、革新を怠った
・コスト削減に注力しすぎて、価値の再創造を怠った
・OOH業界も同じ過ちを繰り返してはならない
・「昨日を守る」のではなく、「明日を創る」姿勢が重要
その上で、OOHの未来のためには以下6つの要素が重要であると語っていました。
・人材とAIの融合:AIは効率だけでなく、創造性も支援する
・都市との連携:スマートシティに貢献することで、OOHの存在価値を高める
・品質とデザインの向上:スクリーンの数ではなく、質と視認性が重要
・データ活用:データは補助ではなく中心。意味を抽出し、文脈を理解する力が必要
・プログラマティック広告:戦略に基づいた自動化が鍵。新規予算やカテゴリーを取り込む
・新しい人材の獲得:スタートアップや大学、テック企業からの人材が未来を担う
日本では、デジタルサイネージの開発が進む一方、まだまだ従来型媒体(ポスターやステッカーなど)が主流の媒体社も多くあります。また、取引においてもDSPを通じた取引やimp保証販売などが始まった一方で、従前の期間保証・予約販売も多く残っています。そうした日本のOOH業界においては、とても参考になる内容だったと感じます。
今後もこうした海外の取り組みや業界動向をキャッチアップし、当社内だけでなく、本トピックス等を通じて情報発信してまいりたいと思います。
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