本日ご紹介するのは、アスミック・エース様配給の映画作品『岸辺露伴は動かない 懺悔室』の交通広告展開です。
本作品は、荒木飛呂彦先生の大人気漫画を原作として、高橋一生さんが演じる人気漫画家「岸辺露伴」が主人公の映画です。劇場公開は『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』に続き第二弾ということで、ファン待望の公開となりました。今回は全編をイタリアのヴェネツィアで撮影するという壮大なスケールの作品となっています。
映画『岸辺露伴は動かない 懺悔室』 公式サイト
https://kishiberohan-movie.asmik-ace.co.jp/
今回の交通広告は、東京メトロ新宿駅において「ヘブンズ・ドアー」を模した付箋を貼り付けた、ピールオフ展開と、鏡面風素材を用いた「鏡が割れている(風)」デザインのポスター展開を実施しました。



写真左:付箋が貼り付けられた状態 写真中:付箋が全て剥がされた状態
写真右:貼り付けられていた付箋
作品の象徴ともいえる「ヘブンズ・ドアー」を模した付箋を持ち帰れる展開は、ファンの心をくすぐると同時に、作品のことをまだ知らない人にとっても興味喚起につながる展開でした。

鏡が割れている(風)ポスター
「割れた鏡」はヨーロッパにおける「不幸の前触れ」とされており、作品内でも登場しています。本作で語られる「最高の幸せは”最大の絶望”を連れてくる」というメッセージにも通ずる要素をポスターで表現することで、作品の世界観へといざなう展開となりました。
多くの人が行き交う駅構内においては、歩行者の視線を獲得するには目を引くクリエイティブや工夫(ピールオフや立体化など)が求められます。本展開においては、そのいずれもが作品に紐づく形で実施されており、現地ではピールオフを持ち帰る人だけでなく、鏡面風ポスターに見入る人も見受けられ、多くの注目・興味喚起に成功していたと感じます。
実は、今回の交通広告はこの新宿駅での展開に加えて、全国47都道府県にある駅でもポスター展開を実施していました。こちらもクリエイティブに目を引き付ける工夫が凝らされておりましたので紹介いたします。
47都道府県全て異なり、「美しき“〇〇(各県名)”に潜む物語 次の舞台は〇〇(背景の地名)で決まりだ“―」のコピーと共に各地区の名所を背にたたずむ露伴のポスターを制作しました。SNS上ではポスターを見つけた人が「#ご当地岸辺露伴」などのハッシュタグをつけて投稿するなどの盛り上がりをみせ、なかには作品の内容から各地区の名所が選定された理由を考察した投稿が見られるなど、ミステリアスな作品である「岸辺露伴」との親和性を感じさせる展開となりました。


写真左:千葉駅掲出の「印旛沼」ポスター 写真右:米子駅掲出の「大山」ポスター
今回ご紹介した交通広告展開は、フィジカルな展開(ピールオフ)、リアルな展開(鏡面風ポスター)、エリアセグメント展開(47都道府県展開)と、いずれも、作品の魅力・世界観を交通広告の特長と紐づけることで、楽しさ・話題性のある展開になっていたと考えます。
当社では、今回ご紹介したような特殊展開やクリエイティブ企画などを豊富に取り扱っております。もし、今までと違った展開を考えたい、過去にどんな企画を実施したのか知りたい、という方がいらっしゃいましたら、お気軽にご連絡いただければと思います。少しでも興味をお持ちいただいた方は遠慮なくお問合せフォームからご連絡くださいませ。