先日、ある企業にて「交通広告研修」を実施しました。70名ほどの方がセミナールームにお集まりくださり、対面で1時間半、熱心に話を聞いてくださいました。実は、交通広告やOOHメディアは、身近なメディアである一方、インターネットやテレビと異なり、街や電車をメディアとしてとらえる部分が「わかりづらい」と言われることがあります。そのため、こうした研修を実施する機会はしばしばあります。

4~6月は新入社員や異動で宣伝部やメディア担当になった新任者向けの研修を実施する機会が特に多くございます。個別に会社様ごとに実施するだけでなく、当社が加盟している公益社団法人日本鉄道広告協会主催の新任者向けセミナーにおいても、当社のスタッフが講師を務めています。

今回は、そうした「交通広告研修」について簡単にご紹介いたします。当社ではこの研修のことを、通称「交通広告とは」と呼んでいます。「交通広告とは〇〇である」という説明資料に由来しています。〇の中には色々な言葉が入りますが、それぞれの言葉には根拠となるデータや事例があります。これにより、交通広告の概況が理解でき、広告主様においては自社サービス・ブランドにどのように活用したら良いか、イメージを持ちやすくなったとのお声をいただいております。また、パートナー代理店様においては、自社扱いメディアの広がりだけでなく、既存メディアとの相乗効果・相互補完を図るうえでメディアの理解が非常に役立っているといわれています。

では、「交通広告とは」について、少しだけご紹介いたします。当社では大きく3つの特長があるメディアだと考えています。

  1. 売り場支援
  2. リアル体験訴求
  3. 潜在需要喚起

1.売り場支援
コンビニやドラッグストア、駅ナカショップなどの「売り場」に近いタイミングで広告訴求ができるため、生活者の消費行動に影響を及ぼす効果が期待できる、というものです。家庭内で接触する広告媒体と比べて、直前接触のため店頭で製品を見たときの気づき率が高まるという調査結果もございます(当社独自調査)。前回のコラムで「リーセンシー効果」としてご紹介した効果がまさにこの特長です。

2.リアル体験訴求
五感(音や質感、香りなど)への訴求が可能な媒体です。音出し展開によりインパクトを強めたり、触れることで質感を訴求できる展開、香りによってより没入感を得ることができる展開など、様々な可能性があります。こうしたフィジカルな体験価値訴求が可能な点は、他メディアと比較しても交通広告の個性と考えられます。

3.潜在需要喚起
交通広告は「偶然の出会い」と言われることがありますが、詳細なターゲティングに基づき刈り取りをしていくデジタル広告と異なり、その日その時その場所に偶然居合わせた人にも訴求できることが交通広告の特長です。
まだその製品・サービスを知らない人にも訴求することができるため、潜在需要層の掘り起しに有効な媒体といえます。

このほかにも、媒体やユニットごとに細かく特長を整理すると、もっと違った観点で語ることもできます。また、人により「交通広告とは」の切り口が5つ、7つ・・・と異なる場合もあります。ただ、そうした状況の中でも、本日ご紹介の3つの特長は、多くの交通広告・屋外広告にあてはまるようなことだといえますので、媒体理解の一助になれば幸いです。

※もしも、どんな研修を実施しているのか聞いてみたい、ということでしたら実際の研修資料をご紹介することもできますので、お気軽にお問合せフォームまでご連絡くださいませ。
(弊社と競合となるような企業様からのご要望にはお答えできない場合ございます。)

当社では、OOH媒体のデータだけでなく、交通機関・人の移動に関するデータから交通広告・屋外広告を検証しています。
少しでも興味をお持ちいただいた方は遠慮なくお問合せフォームまでご連絡くださいませ。